◆ 人間の体と運動 <廃用症候群> について ◆
【廃用症候群】という言葉をみなさんご存知でしょうか? 医療介護の世界で使われる専門用語ですが、一般の方も健康で幸せな人生を送るためには、この言葉の意味を充分ご理解され、日々の生活を営んでいただきたいと思います。 人間の体は、適度の運動を定期的に行うと、筋肉その他体の機能が発達進化し、運動をせずに生活をしていると、筋力その他の機能がどんどん低下してきます。
具体的な数字で表示しますと、健康な人でも安静による筋力低下は、1週間で20%、2週間で40%、3週目で60%にも及ぶと言われています。
また、一度低下した筋力低下を元に回復させるためには、1日の安静によって生じた体力低下を回復させるためには1週間かかり、1週間の安静により生じた体力低下を回復するには1か月かかるといわれます。これは正に驚くべき数値ですね。
廃用症候群とは、寝たきりなどの状態で、心身の不使用・不活発(体や頭を使わないこと)によって起こる機能低下のことです。筋肉や関節だけではなく種々の臓器の機能にも様々な影響を及ぼすと言われています。
平成23年11月<宇宙飛行士古川聡さん>が宇宙滞在6か月で無事帰還された時の様子をご記憶の方も多数おられると思いますが、まったく立つことが出来ず救助隊員に運び出されました。宇宙飛行前には特別なトレーニング行い体を鍛えて行かれた筈ですが、6か月間充分な運動が出来ないと、このような状態になってしまいます。これも廃用症候群の一つです
人間は、適度な運動を継続することが如何に大切かということです。楽しみながら出来る有酸素運動、老若男女が一緒に楽しめる生涯スポーツが永く続く秘訣だと思います。 まずは健康な体造りが幸せになるための第一条件ではないでしょうか。 高齢化社会になっていく日本ですが、元気な今のうちから計画的に対応しましょう!
以上
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青春の詩
原作 サミエル・ウルマン
邦訳 岡田 義男
青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や、狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年
月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと、十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる
事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く
求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。
人は自信と共に若く 失望と共に老ゆる。
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして
偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、
皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ
人は全くに老いて神の憐れみを乞うる他はなくなる。
★サミエル・ウルマンの経歴詳細 こちらのサイトです
(脚注)
・逞しき(タクマしき)がっしりしてつよい
・怯懦(キヨウダ)おくびょうで気の弱いこと
・却ける(シリゾける)後退させる
・孤疑(コギ)疑ってためらうこと
・恰も(アタカも)まるで ちょうど
・芥に(カイに)ごみ
・曰く(イワく)言うのには
・星辰(セイシン)星のこと、辰は天体のこと
・欽仰(キンギョウ)つつしみあおぐ
・剛毅(ゴウキ)意志が強固で不屈なこと
・悲歎(ヒタン)悲しみ嘆くこと 歎は嘆と同じ
・蔽い(オオい)遮蔽する